< 安保法案「成立すれば国民は忘れる」 強行採決の背景は >

国民の理解が進んでいないのも事実――。安倍晋三首相自らがこう認めたのに、自民、公明両党は15日、安全保障関連法案の採決を強行した。報道機関の世論調査で多くの国民が反対の考えを示し、憲法学者の多数が憲法違反だと指摘する中、安倍政権は異論や違憲という指摘に背を向けたまま、安保政策の大転換に突き進もうとしている。

民主党議員が掲げたプラカードが揺れ、採決中止を求める怒号が飛び交う中、衆院特別委員会の浜田靖一委員長(自民)は「採決に移ります」と叫んだ。(中略)

民主の岡田克也代表は採決後、「国民の反対が強まってくるなかで、早く店じまいしなければ大変なことになる。これが首相の考えだ」。共産党の志位和夫委員長も「国民多数の反対を踏みにじって採決を強行した。国民主権の蹂躙(じゅうりん)だ」とそれぞれ批判。参院で廃案に追い込む考えを示した。

首相がここまでして特別委での採決に踏みきったのは、安保関連法案成立を4月の訪米で米国に公約しており、先送りが国内外で政権の求心力を落とすことになるからだ。このため、衆院を通過した法案が仮に参院で議決されなくても、60日たてば衆院で再議決できる「60日ルール」の適用を視野に、9月27日の会期末から逆算。余裕を持って15日の採決に踏み切った。
※ 出典 朝日新聞 2015年7月16日

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今日は日本国憲法を読んでみませんか?口語体で書かれてますから難しいことはありません。
憲法を読むと、安倍晋三首相が強引に採決した「安全保障関連法」が、いかに日本国憲法をないがしろにし、多くの日本人の平和への意思を踏みにじっているか分かります。

前文に【日本国民は、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。】とあります。
国民がしっかり政府をチェックする必要があるのですね。

それにしても酷すぎますね。<安保法案「成立すれば国民は忘れる」>なんて国民をアホと思ってるのでしょう。

 < 武力行使の新3要件 >

安倍内閣が昨年7月に閣議決定した集団的自衛権を使う際の前提条件は次の3点からなる。

(1)密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある〈存立危機事態〉。
(2)我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない。
(3)必要最小限度の実力行使にとどまる。
※ 出典 朝日新聞 2015年07月15日 

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< 日 本 国 憲 法 >

前 文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

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第二章  戦 争 の 放 棄

第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

第三章  国民の権利及び義務

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

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< 安保法案NO、学問の垣根越え 学者9766人が賛同、廃案要請 >

安全保障関連法案を審議する衆院特別委が15日の採決を決めるなか、法案に反対する人たちの輪が広がっている。14日には各地で反対集会が開かれ、専門分野を超えた「学者の会」の賛同人は1万人に達する勢いだ。採決を急ぐ安倍政権に疑問が高まっている。

【「戦争する国」へすすむ安全保障関連法案に反対します 】

「戦争しない国」から「戦争する国」へ、戦後70年の今、私たちは重大な岐路に立っています。安倍晋三政権は新法の「国際平和支援法」と10本の戦争関連法を改悪する「平和安全法制整備法案」を国会に提出し、審議が行われています。

これらの法案は、アメリカなど他国が海外で行う軍事行動に、日本の自衛隊が協力し加担していくものであり、憲法九条に違反しています。私たちは憲法に基づき、国会が徹底審議をつくし、廃案とすることを強く求めます。

法案は、★①日本が攻撃を受けていなくても他国が攻撃を受けて、政府が「存立危機事態」と判断すれば武力行使を可能にし、★②米軍等が行う戦争に、世界のどこへでも日本の自衛隊が出て行き、戦闘現場近くで「協力支援活動」をする、★③米軍等の「武器等防護」という理由で、平時から同盟軍として自衛隊が活動し、任務遂行のための武器使用を認めるものです。
 
私たちは、かつて日本が行った侵略戦争に、多くの学徒を戦地へ送ったという、大学の戦争協力の痛恨の歴史を担っています。その歴史への深い反省から、憲法九条とともに歩み、世界平和の礎たらんと教育研究活動にたずさわり、再び戦争の惨禍を到来させないようにしてきました。二度と再び、若者を戦地に送り、殺し殺される状況にさらすことを認めることはできません。

私たちは、学問と良識の名において、違憲性のある安全保障関連法案が国会に提出され審議されていることに強く抗議し、それらの法案に断固として反対します。
 2015年6月
 安全保障関連法案に反対する学者の会

☆ 発起人
浅倉 むつ子 (早稲田大学教授 法学) 上野 千鶴子 (東京大学名誉教授 社会学)
内田 樹 (神戸女学院大学名誉教授 哲学)  佐藤 学 (学習院大学教授 教育学)
間宮 陽介 (青山学院大学特任教授 経済学) 廣渡 清吾 (専修大学教授 法学/日本学術会議前会長)
益川 敏英 (京都大学名誉教授 物理学/ノーベル賞受賞者)
※ http://anti-security-related-bill.jp/

昭和18年(1943年)10月21日、明治神宮外苑の国立競技場で75,000人が集まり、学徒出陣壮行会が行われた。戦況悪化に伴い送られる学徒25,000人、降りしきる雨の中を行進した。

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< 高畑監督ら呼びかけ安保法案反対 大物監督・俳優ら賛同 >

映画関係者らで作る「映画人九条の会」は16日、安全保障関連法案に反対するアピールに賛同する映画人が446人に達したと発表した。俳優では吉永小百合さんや倍賞千恵子さん、野際陽子さんら、監督は是枝裕和さんや井筒和幸さんをはじめ、現代の日本映画の第一線を支える人たちが名を連ねている。
「民主主義を否定する現政権を許すわけにはいかない」(周防正行監督)など厳しい言葉が事務局に寄せられている。

このアピールの呼び掛け人を務めたのは、映画監督の高畑勲さん、降旗康男さん、大林宣彦さん、山田洋次さんら10人。
※ 出典 朝日新聞

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< 平和国家から戦争国家に移行する重大な岐路に立っている >

早乙女勝元氏は12日は午後宮古市民文化会館において開催されたた『戦後70年 戦争と平和を考える市民のつどい』において、国会での安全保障関連法案の審議を踏まえ「戦後70年の節目が、平和国家から戦争国家に移行する重大な岐路に立っている」と警鐘を鳴らした。

歴史を学ぶ重要性を指摘し「戦後生まれの世代に戦争責任はないが、後の世代に同じ過ちを繰り返させない『戦後責任』がある」と訴えた。
※ 出典 河北新報 

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< 美輪明宏が「安倍首相も自民党に投票した人もまず自分が戦地に行きなさい」と一喝!>

「熱風」で始まったジャーナリスト・青木理氏によるインタビュー連載で、第一回のゲストとして登場。「戦後70年」をキーワードにするこの対談のなかで、美輪は安倍首相らにこんな提言をしている。

「(人間は)失敗を繰り返してばかりいる。安倍さんや、石破(茂)さんや、麻生(太郎)さんにしても、みなさん、言い出しっぺの責任を取っていただいて、徴兵制になるならば、まずご自分が、年齢に関係なく、鉄砲を担いで、鉄兜をかぶって、まず第一線に出ていただく。それから、お子さんも、孫も、きょうだいも、それから娘さんのボーイフレンドも、全部一緒に連れ立って第一線に、まず最初に出ていただく。もちろん一兵卒でね」
引用 http://lite-ra.com/2015/07/post-1280.html

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<日本全国原発だらけ>

∇ 東通原子力発電所 ∇ 泊発電所  ∇ 女川原子力発電所
∇ 大飯発電所  ∇ もんじゅ  ∇ 東海第二発電所
∇ 柏崎刈羽原子力発電所  ∇ 浜岡原子力発電所  ∇ 志賀原子力発電所
∇ 敦賀発電所  ∇ 美浜発電所  ∇ 福島第一原子力発電所
∇ 福島第二原子力発電所  ∇ 川内原子力発電所  ∇ 玄海原子力発電所
∇ 伊方発電所  ∇ 島根原子力発電所  ∇ 高浜発電所
∇ JCO東海村事業所  ∇ 東海再処理施設

「戦争をする国になったら…原発はどうなるのでしょう?」→「無人機(とても精巧にできてる)で攻撃されたら火の海になりますよ」

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もう一つ、安倍首相が新国立競技場建設(予算2520億、完成までは3000億かかるだろうといわれていた。)を「白紙撤回」しましたね。
今ごろになって何故?理由は簡単、安倍晋三自身の人気回復のためです。「安保法案強行採決」により、支持率35%。さすがに慌てたのでしょう。3年近くも「計画見直し」に、とんと耳も貸そうとしなかったんですよ。国民へゴマをすったのです<`ヘ´>。
それでも総工費、1800億を目指すと言ってるんですから→これも2000億くらいはかかると予想されてる。当初予算は約1300億だったんですからね。たかが500億円、たかが200億円という感覚でしょうか。

森元首相が「たった2500億ぽっち出せないのか」と発言。国民感情と落差ありすぎです(>_<)。

こんないい加減な人たちを多くの国民が自分たちの代表として選んでるんですよ。選んだ国民も大いに反省しなくちゃね。
反省しないと、美輪さんが仰るように兵士として戦場へ行ってもらうことになりますよ。

暑いのに熱い話になりました。少し涼しい話題にしますね。
6月30日、秋田県男鹿半島の水族館へ行ってきました。水族館〔GAO〕のしろくまくんが人工雪の上で、青いボールを拾っては咥えて投げて、ひとり遊びをしていました。

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近所の公園の「みどりの風の会」のハーブ園です。夏の花が咲いてます。拡大してご覧ください。

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2015-07-19 02:53 | カテゴリ:日記