11月1日(土)午後、秋田大学鉱山学部博物館で吉田光男放送大学教授・付属図書館長の講義、『東アジア銀の道~近世の日本と朝鮮・中国 そしてアジアとヨーロッパをつなぐ』を受けました。

吉田教授によると、「江戸時代、鎖国政策は執られていなかった」とのこと、私はびっくり。私は江戸時代は中国とオランダとの交流以外、鎖国政策がとられていたという中学レベルの歴史認識しか持っていない。現在教科書から「鎖国」なる言葉が無くなってると聞いて、「東アジアの国際交流研究」が進み、様々な事実が掘り起こされ、歴史の事実が変わる…感慨深く聞いた。

日本の銀は写真の慶長銀が示すように非常に純度が高く、最高の銀貨であった。日本は16世紀半ばまで、世界最大の銀生産・輸出国であった。
【石見銀山】 (島根県石見市・ユネスコ世界文化遺産)17世紀(江戸初代)に生産はピークに達し、17世紀末(元禄時代)衰退が顕著となった。
【院内銀山】 (秋田県湯沢市)石見銀山衰退後、江戸後期には日本最大の銀山となる。
1606年村山宗兵衛が発見、開山。一時衰退したが、19世紀新鉱脈が発見され、久保田藩(秋田藩)、日本、中国、世界の銀需要を支える。
特に秋田県は銀と銅の宝庫(金も採れた)であった。→これにより秋田鉱山専門学校の設置に繋がり、全国から天才が集まった。(吉田光男教授・学習資料参照)

すご~い!!10月12日の湯沢市:ジオパークへ(秋田学びの旅No2の2)で既に院内銀山について報告しましたが、改めて世界の銀を支えたと知り、【院内銀山】が歴史上、重要な役割を担っていたことが分かりました。

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【日本の銀の道】 (吉田光男教授 学習資料より引用)

1、日本から中国への道
① 対馬ルート 対馬→朝鮮  長崎→オランダ・中国と交易 
② 南方ルート 朝鮮の釜山に倭館が開設・1万坪、400~500人の対馬人の男が居住、日本と朝鮮の交易と外交の最前線だった。)後に対馬ルートに一元化される。 

2、朝鮮から中国への道

3、中国から中近東(世界の金融・商業センター)への道
 ① 内陸貿易(シルクロード)  ・中央アジア→中近東(ダマスカス・バグダード)
 ② 南海貿易  ・中国(海のシルクロード)→東南アジア→インド→中近東(ダマスカス・バグダード)

4、中近東からハンブルグ(欧州の金融・商業センター)への道
 ① エーゲ海貿易  エーゲ海→イタリア→アルプス→ハンブルグ
 ② 黒海貿易  黒海→モスクワ→バルト海→ハンブルグ

日本の銀が朝鮮、中国及び様々なルートを通じて世界の需要を支えていたことがよく分かりました。

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秋田=美人の国、上のポスターは1953年、写真家木村伊兵衛氏(1901~74)が撮影した「秋田おばこ」です。モデルは秋田県大仙市角間川出身の三上(旧姓柴田)洋子さん。貿易関係の仕事をしていた三上氏と結婚、2010年米国ロサンゼルスで76歳でお亡くなりになっています。桜の季節には毎年帰郷されてたとのことです。銀座のビルの窓に、このポスターが巨大化されて映し出されていたのをテレビで見ました。吉田教授の祖母さまが秋田県秋田市ご出身だとのことでした。ご祖母様はきっと秋田美人でいらしたのでしょう。
手前に立っていらっしゃる方が吉田光男教授です。

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朝鮮は1910年から1945年解放されるまで、36年間にに亘り、日本の植民地でした。

数年前、私は全国のシェルターネットの仲間と韓国における「性暴力への取り組み」「性暴力禁止法」を学ぶため訪問しました。その時、日本大使館前で行われる水曜集会へ参加しました。かなり高齢の5人の元慰安婦女性が椅子に座って居られました。
日本大使館の高い塀にはさらに高く金網が張られ、門は固く閉ざされ、門の前に屈強の警備員が30名位腕組みをし、仁王立ちに立っていました。
韓国水曜集会主催者側の軽自動車が停車し、ビラや手のひら大の小さなうちわを配り、音楽を背景にシュプレヒコールを繰り返していました。時間にして1時間くらいだったと思います。この写真は当時と違い、プラカードが派手になり参加者が学生中心、若くなったと感じます。

<備考> 2000年、「女性国際裁戦犯法廷」(日本軍性奴隷制を裁く2000年女性国際戦犯法廷)日本の慰安婦の問題について責任追及するための民間団体・バウネット・ジャパンの抗議活動(民衆法廷)が東京九段会館において3日間に亘って開催され、NHKテレビで「問われる戦時性暴力」が放送されました。


1910年3月に創立した秋田鉱山専門学校は日本で唯一の学校でした。100年以上前に建てられ、ここから何千人という秀才が全国の鉱山へ巣立って行き、日本全国の鉱山を支えたことを知り感動しました。現在は「秋田大学院工学資源学研究科付属工業博物館」となっています。
小坂鉱山「藤田組」創設者の藤田伝次郎の名前があります。

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アンモナイトは秋田大学鉱山学部の象徴なのだそうです。展示場を見ていると「学びの旅」へご夫婦で参加されてるSさんにお会いしました。。私は全く「鉱石」「岩石」には無知なので、高校時代からここへ来ていたというSさんのお話がとても興味深かったです。「ここへきて石を見ると心が満たされ落ち着く」と仰るSさんは各地の鉱山跡を訪れていらっしゃり、その知識の豊富さにも驚かされました。Sさんに感謝です。

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アンモナイトを模したらせん階段。天井も撮るべきでした。なぜ、らせん階段に心魅かれ美を感じてしまうのでしょうか?不思議です。

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たくさんの鉱石・岩石が展示されてる、1階鉱石展示場の内部。平成26年度第1回工業博物館企画展【レアアース資源~先端技術を支えるビタミン~】が10月4日から11月30日まで開催中です。10月26日特別講演もあったのですね。聴講できなかったのが残念です。

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国内外の鉱物・鉱石標本約400種、1,500点以上が展示されてます。
秋田県の小坂鉱山・荒川鉱山・尾去沢鉱山・餌釣鉱山・阿仁鉱山から鉱石・鉱物の大型標本は、世界に誇れる良品だそうです。

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色とりどりの美しい石たち。

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ダイヤモンドとハーケンの校章。

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詳しくはお知りになりたい方は、秋田大学国際資源学部付属「鉱業博物館」のホームページをご覧ください。
http://www.mus.akita-u.ac.jp/exhibits/1f_exhibitsJ.html
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2014-11-14 11:26 | カテゴリ:秋田学びの旅