草間彌生展が秋田県立美術館とアトリオンにある千秋美術館で7月11日から9月7日まで開催されました。私は最終日の前日、6日(土)に行ってきました。会場には驚くほどたくさんの人が訪れていました。

秋田県立美術館には、草間彌生さんの前期作品である絵画の小品から大作、「無限の網」や「鏡の上に建てた白い梯子が地の底にどこまでも続く無限の白い階段」や「柔らかい布で無数に作られた男根のぬいぐるみでできてる舟と櫂(私の不安がこの船の中に乗ることで解消された)」等が展示されてました。
写真撮影はできなかったので、ここに紹介できないのですが、草間さんの湧き立つ命のエネルギーそのものが伝わってくる作品群でした。

また、会場のビデオでは、ニューヨークにおいて果敢に「ベトナム戦争反対」デモをしているエネルギッシュな若かりし頃の草間さんやアトリエで大きな絵(100枚)を書いて居られる現在の草間さんや『永遠の永遠の永遠』の詩を朗読されるお姿が流されていました。草間さんにいつまでもお元気でいてほしいと思いました。展覧会の全てが素晴らしかったです。

私は2004年、草間彌生展が森美術館(東京)で開催された折に観ていました。今回も、その爆発するエネルギーに直撃され、圧倒されてしまい、何とも言えない疲労感に襲われました。
私は上京し時間があるとよく渋谷の文化村へ行くのですが、文化村でもかなり長い間、草間彌生小展示会(無料)がありました。

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秋田県立美術館入口、内部に展示されているシンボルの巨大かぼちゃ。秋田市外旭川サテライトクリニックの屋根の上にも同じ大きなかぼちゃが乗かっています。どういう経緯でここに?もう10年以上前からあります。
(☆水玉のかぼちゃは外旭川サテライトクリニックから移動、展示されていたものと分かりました。)

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アトリオンの展示会において。

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ここは撮影が一部許可されていました。この『野の花日記』には撮影が許可された巨大な彫刻を載せていますが、この他、草間さんの作品は小品から超大作までたくさんの絵画があります。

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水玉の中に溶けている草間彌生さん。

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この詩はぜひ写真をクリックして拡大してごらんください。
草間さんは1929年長野県松本で生まれ、私より10歳年上の方です。戦争が社会全体を呑み込んだ時代、草間さんは上級学校時代は授業はほとんどなく、外での作業に駆り出されていたのですね。当時、私の夫の姉も工場に動員され、左手の薬指を第一関節から切断しています。義姉は草間さんと同年代です。
草間さんの青春時代は不安と理不尽な戦争の時代だったと、展覧会で述懐されてます。草間さんは反戦の人であり、平和を限りなく切望し、命を慈しみ、『永遠の永遠の永遠』と表現せずには居られなかったのでしょう。

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水玉の空間に咲いた水玉の巨大なチューリップ。

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今にも動き出しそうですね。誰もいない夜中、水玉の歌をうたって自由に踊ってる…。

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アトリオンの千秋美術館の入り口。

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アトリオン1階に展示されてる巨大かぼちゃ。

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『草間彌生自伝』(p60)より引用。
<自己消滅> たとえば、私は自分の周囲と自分のすべてに、子宮の中にいた時から、すでに絶望していたのだ。
私をこの世に生かしていく方法は他にない。逆に絵を描くことは、切羽つまった自らの熱気のようなもので、およそ芸術からほど遠いところから原始的本能的に始まってしまっていたと言えよう。

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2014-09-09 07:38 | カテゴリ:お知らせ・報告