〔冬のタンポポ〕

  凍てつく寒さの中で咲く
  小さな冬のタンポポよ
  黄色い花びらを精いっぱい光に向けて広げ
  やがて綿毛を冬の風にのせ
  氷の大地に再び命をつなげるのか
  健気に咲く冬のタンポポよ              byマリコ

たんぽぽ

12月10日(火)、放送大学の生徒の自主サークルである歴史・民俗・文化クラブで、「子どもを未来につなぐ…子どもの貧困」について、発表しました。
10月29日、「女性の貧困」について少しだけ触れましたが、私は数年前、北京JAC盛岡大会参加以来、「子どもの貧困」が非常に気になっていましたので、自分なりにまとめてみたのです。

子どもの貧困

はじめに、子どもの権利条約についてご存知の方いらっしゃいますか?と、聞いてみました。残念なことに、どなたも知りませんでした。
「子どもの権利条約」は1990年、国連で採択、国際条約として発行され、193カ国が批准してます。(日本は1994年4月22日批准)

「子どもの権利条約」が定めている権利

1、生きる権利
  防げる病気で命を奪われないこと。
  病気やけがをしたら治療を受けられること。
2、育つ権利
  教育を受け、休んだり遊んだりするすること。
  考えることや信じることの自由が守られ、自分らしく育つことができること、
  など。
3、守られる権利
  あらゆる種類の虐待や搾取等から守られること。
  障害のある子どもや少数民族の子どもなどは特に守られること。
4、参加する権利
  自由に意見を表現したり、集まってグループを作ったり、自由な活動ができること
  など。

「選択議定書」

子どもの権利条約を見直し、2005年に次の二つの選択議定書が採択されています。
  
1、「武力紛争への子どもの関与に関する選択議定書」
  18歳にならない子どもを兵士にしてはならない(それまで15歳だった)。
2、「子どもの売買、子どもの買春およびポルノグラフィーに関する選択議定書」
  子どもの権利を守るため、特に子供の売り買いや子どもを性的に搾取する買春や
  ポルノグラフィーを禁止し、違反者に対する取り締まりを各国で強化すること。

【子どもの権利を保障するために】

  1、子どもにとって一番良いことをする。
  2、住んでいる地域や性別、年齢年齢によって差別しないこと。
  3、子どもの命と健康を守るプログラムに力を入れる。
  4、子供の意見や考えを生かし、いろいろな場面で子どもが参加できるように
    する。

さてどうでしょうか?
日本の子どもたちは?世界中の子どもたちが守られているでしょうか?
残念ながらNOですね。
幼い子どもや少年少女が銃を持たされ戦場の最前線に送られて、殺さなければ殺されるという残酷な生活をしています。
世界中で子どもが劣悪な条件のもと労働させられてます。
子どもが売買されています。子どもの臓器移植がされてます。
買春、ポルノ、エイズや性病、子どもが道具のように扱われ、捨てられています。
なぜ子どもがこれほど酷い扱いを受けなければならないのでしょうか?
それは大人が子どもを粗末にしているからです。
子どもは大人に依存しなければ生きることができないからです。

日本の子どもの6人に1人が貧困に晒されてると聞いて、信じられますか?
厚生労働省調査では、2009年の18歳未満の子どもの貧困率15,7%、ひとり親世帯の貧困率は50,8%と発表しています。

日本の子どもの相対貧困率はOECD35か国中、9番目に高い貧困率です。GDP(国内総生産)が高い先進20カ国の中では、日本の子どもの貧困率は4番目です。
日本より貧困率が高い国は、1位アメリカ、2位スペイン、3位イタリアになっています。
貧困な子供の数は先進35か国では約3,366万人、日本では約305万人います。
何と、先進諸国の貧困な子どもの約10人に1人が日本の子どもたちなのです。

日本の子どもの貧困と言われて想像するのは敗戦後の混乱期に、戦争で親を亡くし、食べ物を求めてさまよう孤児たちの姿、開発途上国の貧困な今日の食糧に事欠く痩せた子どもたちのことしか思い浮かばない、日本はこんなに物で溢れ、豊かでないかと、どこにそんな子どもがいるのかと疑問に思われるでしょう。

実は6月19日「子どもの貧困対策法」が成立しました。

【子どもの貧困対策法のポイント】

***目的・基本理念***
子どもの貧困の解消・教育の機会均等・健康で文化的な生活の保障、次世代への貧困の連鎖の防止等

・年1回、子どもの貧困や対策の実施状況を公表する。
・子どもの貧困対策を総合的に推進するため「大綱」を政府が作成する。
・大綱には、子どもの貧困率や生活保護世帯の子どもの高校進学率などの指標を改善す  るための施策、教育や生活支援、保護者の就労支援などを定める。
・国と地方自治体は、貧困家庭の就学や学資の援助、学習支援といった教育支援に取り  組む。
・各都道府県は、子どもの貧困対策についての計画を策定する。
・「子どもの貧困対策会議(関係閣僚で構成)を設置する。
・「子どもの貧困対策審議会」(有識者・当事者等で構成)を設置する。

*****ミニ知識*****
【貧困線】
収入が生活に必要な最低限の物を購入することができる、最低限の収入水準にあることを表す統計上の指標。定義上、貧困線上にある世帯や個人は、「娯楽や嗜好品」に振り分けられる収入が存在しない。
【相対的貧困】
国・地域で、平均的生活レベル(獲得収入)よりも、著しく低い層・個人を相対的貧困という。
【絶対的貧困】
国・地域の生活レベルとは無関係に、人間が生きるために必要な最低限の衣食住を満たす生活水準以下の層・個人を絶対的貧困という。世界では1日1,25ドル未満(1年間45,000円)で生活する人々が14億人、世界では4人に1人が絶対的貧困層に該当する。
                                   続く
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2013-12-14 21:55 | カテゴリ:子供の虐待