メリー・クリスマス

12月23日、サンタクロースの衣装を着て約430人集合した「ハーレーサンタCLUB」が、「児童虐待をなくそう」と訴えて新宿、表参道、渋谷等をパレードしました。2008年から東京都内を「児童虐待防止」のパレードを行っています。
「ハーレー・サンタCLUB」とは、米国製の大型バイク「ハーレーダビットソン」の愛好家でつくるクラブです。児童養護施設を10年訪問した経験をもとに「児童虐待防止の啓もうと虐待児の将来のための活動」を中心に行っているボランティア団体です。
NPO法人オレンジリボン児童虐待防止全国ネットワーク加入しております。
(※写真は読売新聞社からお借りしました。)

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【 虐待を見たり聞いたりしたら 迷わず通報を!!→児童相談所&警察110番 】
【 子どもは思っています。 誰か助けてほしい と 】

12月18日、ホットライン電話相談員研修で「児童虐待は社会問題」を議題に、お話ししてきました。私はレジュメというより研修後も役立つような資料を作成するのを常としています。しかし、さすが相談員さんたちですね、私が話す内容を熱心に記録されていて、その熱意に感動しました。
資料を拡大してごらんください。昭和20年の敗戦後間もない昭和26年5月5日宣言された「児童憲章」に、当時の日本人の子どもに対する愛情を感じます。この日が現在も続く国民の休日「子どもの日」になったのですね。
私は世界中の子どもが虐待されることなく、幸せな子ども時代を生きられるよう、いつも願っています。

【 児 童 憲 章 】
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。

※ 参考図書 『「ノー」といえる子どもに~CAP/子どもが暴力から自分を守るための教育プログラム~』 サリー・クーパー著 監訳 森田ゆり 訳 砂川真澄 (1995年 童話館出版)¥1905円+税

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みなさん。よいクリスマスを♪

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2014-12-24 11:20 | カテゴリ:宮沢賢治
永訣の朝・松の針・無声慟哭(朗読・わがりえ)

        

宮沢賢治 『心象スケッチ 春と修羅』より

        永訣の朝

   けふのうちに
   とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ
   みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ

       ※(あめゆじゆとてちてけんじや)

   うすあかくいつそう陰惨(いんざん)な雲から
   みぞれはびちよびちよふつてくる

        (あめゆじゆとてちてけんじや)

   青い蓴菜(じゆんさい)のもやうのついた
   これらふたつのかけた陶椀(たうわん)に
   おまへがたべるあめゆきをとらうとして
   わたくしはまがつたてつぽうだまのやうに
   このくらいみぞれのなかに飛びだした

        (あめゆじゆとてちてけんじや)

   蒼鉛(さうえん)いろの暗い雲から
   みぞれはびちよびちよ沈んでくる
   ああとし子
   死ぬといふいまごろになつて

   わたくしをいつしやうあかるくするために
   こんなさつぱりした雪のひとわんを
   おまへはわたくしにたのんだのだ
   ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
   わたくしもまつすぐにすすんでいくから

        (あめゆじゆとてちてけんじや)

   はげしいはげしい熱やあえぎのあひだから
   おまへはわたくしにたのんだのだ

    銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいの
   そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
   …ふたきれのみかげせきざいに
   みぞれはさびしくたまつてゐる

   わたくしはそのうへにあぶなくたち
   雪と水とのまつしろな二相系(にさうけい)をたもち
   すきとほるつめたい雫にみちた
   このつややかな松のえだから

   わたくしのやさしいいもうとの
   さいごのたべものをもらつていかう
   わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ
   みなれたちやわんのこの藍のもやうにも
   もうけふおまへはわかれてしまふ

   ※(Ora Orade Shitori egumo)

   ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
   あぁあのとざされた病室の
   くらいびやうぶやかやのなかに
   やさしくあをじろく燃えてゐる
   わたくしのけなげないもうとよ

   この雪はどこをえらばうにも
   あんまりどこもまつしろなのだ
   あんなおそろしいみだれたそらから
   このうつくしい雪がきたのだ

       ※(うまれでくるたて
         こんどはこたにわりやのごとばかりで
         くるしまなあよにうまれてくる)

   おまへがたべるこのふたわんのゆきに
   わたくしはいまこころからいのる
   どうかこれが兜率(とそつ)の天の食に変わって
   やがておまへとみんなとに
   聖(きよ)い資糧(しりょう)をもたらすことを
   わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

 
  (註) ※あめゆきとつてきてください

      ※あたしはあたしでひとりいきます

      ※またひとにうまれてくるときは
       こんなにじぶんのことばかりで
       くるしまないやうにうまれてきます
 

2013-11-30 06:23 | カテゴリ:宮沢賢治
   宮沢賢治 詩ノート

      〔政治家〕

  あっちもこっちも
  ひとさわぎおこして
  いっぱい呑(の)みたいやつらばかりだ
        羊歯(しだ)の葉と雲
            世界はそんなにつめたく暗い
  けれどもまもなく
  さういふやつらは
  ひとりで腐(くさ)って
  ひとりで雨に流される
  あとはしんとした青い羊歯ばかり
  そしてそれが人間の石炭紀であったと
  どこかの透明な地質学者が記録するであらう


今日は、私の好きな「中島みゆき」さん作詞作曲の『世情』を紹介します。
『世情は』はオリジナルアルバム『愛していると云ってくれ』に収録されているうちの一曲です。1978年4月10日発売されています。
紹介するのは、あの時代、『思想は行動である』と、正義を求める青年たちの行動が確かにあった。その衝撃的な映像と、私たちに今も問いかけるみゆきさんの歌です。

あの時代、私も総評傘下の労働組合員として、安保条約反対、成田空港反対、三池炭鉱闘争、六ケ所村核処理反対、労働条件向上、合理化反対、賃上げ闘争、春闘などへ参加し、シュプレヒコールを叫び、労働歌を歌い、デモに参加した。みんな貧しかったが、働く者の生活の向上と住みよい世の中を作りたいという熱い思いがあった。
あの時代から見ると、私たちは、いつの間にかとても静かな国民なってしまったと思います。流れ流され私たちはどこへ行きつくのでしょう。



 世の中はいつも変わっているから  頑固者だけ悲しい思いをする・・・♪

 世の中はとても臆病な猫だから  他愛のない嘘をいつもついてる…♪

私は民主主義国家において必要なのは、「特定秘密保護法」でなく、国民への「情報の開示」あり、「国民の知る権利の保護」だと思います。
東京電力福島第一原発事故で、堂々と情報が隠ぺいされる事実を、私たちはさんざん見聞きし、経験しています。
私たちが10年以上も(女性は20年も)かかって働かなければ手に入らない「5000万円」が簡単に手から手に渡る世の中。その手が汚れてないと誰が言えるでしょうか?
世の中が秘密だらけになって、みんなが疑心暗鬼に陥り、市民同士が監視し合う社会になってしまわないか、誰もが「見ざる・言わざる・聞かざる」になり、戦前の寒く暗い時代に逆戻りし→『世界はそんなにつめたく暗い』になってしまわないか、とても心配しています。私には軍靴の音が聞こえています・・・。


2013-11-24 15:56 | カテゴリ:宮沢賢治
  宮沢賢治 春と修羅 第二集

    〔野馬がかってにこさへたみちと〕

  野馬がかってにこさへたみちと
  ほんとのみちがわかるかね?

  なるほどおほばこセンホイン
  その実物もたしかかね?

  おんなじ型の黄色な丘を
  ずんずん数へて来れるかね?

  その地図にある防火線とさ
  あとからできた防火線とどうしてわかる?

  泥炭層の伏流(ふくりう)が
  どういふものか承知かね?

  それで結局迷ってしまう
  そのとき磁石の方角だけで
  まっ赤に枯れた柏(かしは)のなかや
  うつぎやばらの大きな藪(やぶ)を
  どんどん走って来れるかね?

  そしてたうとう日が暮れて
  みぞれが降るかもしれないが
  どうだそれでもでかけるか?

  はあ さうか

(注) センホイン  まめ科の多年草。飼料や緑肥に用いる。
    

11月11日(月曜日)、とうとう秋田にも雪が降りました。たちまちそこら中が初雪で真っ白になりました。
外へ出ると体の芯まで冷たくぶるっと身震いしてしまいました。

11月12日(火曜日)、小雪が散らつく寒い朝、「ななかまど」の仲間4人とウオーキングをしてから、放送大学へ行ってきました。2年半前、卒業したのに再入学したのです。
帰り道、秋田大学の正門の前で、つむじ風に吹き飛ばされそうになり、私は帽子の上にさらにコートのフードを重ね、首根っこを押さえて、ようやく風から抜け出しました。一瞬のことでした。
その後、バスから降りて、スーパーの横に棲みついている?野良ネコの「福ちゃん」へ餌のカラカラをあげに行きました。福ちゃんはいませんでした。餌だけ置いてきました。福ちゃんは餌をあげる人からいろんな名前で呼ばれてる猫です。

「みぞれが降るかもしれないが どうだそれでもでかけるか?」
「はい。でかけます」


2013-11-13 03:04 | カテゴリ:宮沢賢治
  宮沢賢治 春と修羅 第2集より

     〔 告  別 〕
 
  おまへのバスの三連音が
  どんなぐあひに鳴っていたか
  おそらくおまへはわかってゐまい
  その純朴さ希(のぞ)みに充ちたたのしさは
  ほとんどおれを草葉のやうにふるわせた
  もしもおまへがそれらの音の特性や
  立派な無数の順列を
  はっきり知って自由にいつでも使へるならば
  おまへは辛くてそしてかがやく天の仕事もするだらう
  泰西著名な楽人たちが
  幼齢弦や鍵器をとって
  すでに一家をなしたがやうに

  おまへはそのころ
  この国にある皮革の鼓器と
  竹でつくった管(くゎん)とをとった
  けれども今ごろちょうどおまへの年ごろで
  おまへの素質と力をもってゐるものは
  町と村との一万人のなかには
  おそらく五人はあるだろう
  それらのひとのどの人もまたどのひとも
  五年のあひだにそれを大抵無くすのだ
  生活のためけづられたり
  自分でそれをなくすのだ
  すべての才や力や材といふものは
  人にとどまるものではない
  ひとさへひとにとどまらぬ

  云わなかったが
  おれは4月はもう学校に居ないのだ
  おそらく暗くけはしいみちをあるくだろう
  そのあとでおまへのいまのちからがにぶり
  きれいな音の正しい調子とその明るさを失って
  ふたたび回復できないならば
  おれはおまへをもう見ない
  なぜならおれは
  すこしぐらゐの仕事ができて
  そいつに腰をかけてるやうな
  そんな多数をいちばんいやにおもふのだ

  もしもおまへが
  よくきいてくれ
  ひとりのやさしい娘をおもふやうになるそのとき
  おまへに無数の影と光の像があらはれる
  おまへはそれを音にするのだ

  みんなが町で暮らしたり
  一日あそんでゐるときに
  おまへはひとりであの石原の草を刈る
  そのさびしさでおまへは音をつくるのだ
  多くの侮辱と窮乏の
  それを噛んで歌ふのだ
  もしも楽器がなかったら
  いいかおまへはおれの弟子なのだ
  ちからのかぎり
  そらいっぱいの
  光でできたパイプオルガンを弾くがいい
  

空いっぱいに広がる大きな光でできたパイプオルガンを弾いたらどんな音がするのだろう。
ぶお~んとびっくりするほど大きな音がするのだろうか。
そっと、弾いてみました。透きとおった優しい音が空からかえってきました。
あなたも胸を広げて空を見上げ、空いっぱいの光でできたパイプオルガンを弾いてみませんか?
気持ちいいですよ。
今日、秋田の空は天気予報(曇り)を裏切り青く、白い雲がたなびき光っています。
私が弾いた曲は、星めぐりの歌です。まだ難しい曲は弾けません。


2013-11-06 16:12 | カテゴリ:宮沢賢治